Telegramの躍進

カテゴリー:  Tech タグ:  messaging software

WhatsAppのFacebookの買収をうけて、なんだかすごいことになっています。 ドイツでThreemaというアプリにWhatsAppのユーザーがなだれ込んだとニュースがありましたが、世界的に見るとTelegramというフリーのメッセージアプリに大きくユーザーが引っ越したようです。iOSアプリのランキングで見るとわかりますが、有料ではThreemaもいくつかの国でトップになっていますが、それ以上に無料のTelegramがトップに躍り出ている国がたくさんあります。しかも、このランキングは「ソーシャル」のカテゴリーでなく他のカテゴリーも含めた「総合」です!

日本では多くの人がLINEユーザーで仕方なくわたしも使っていますが、試しにTelegramを導入してみました。 非常にシンプルな作りで、動作も軽快です。送受信も速く、ほとんどタイムラグを感じません。セキュリティとスピードのためにサーバーを各地に分散しているとのことなので、その成果でしょうか。写真や動画、GPSの位置情報の送信など基本的なことはできます。よくできてるなと思ったのは、iOSの絵文字を送るとAndroid側でもきちんと表示してくれることです。

開発しているのは、ロシアでFacebookの競合といわれているサービスのファウンダーで、NSAにも解読できない安全なメッセージングプラットフォームを謳っています。その暗号化プロトコルについて、ハッキングコンテストを発表してるほどの自信を持っているようです。「スノーデンの告発」以来、FacebookやAppleのようなNSAに協力していたことが明らかな大企業の提供するメッセージングプラットフォームなんか使いたくないって気持ちはよくわかりますから、Threemaと同様こういったことを売りにしたサービスはしばらく注目されそうです。

TelgramはAPIを公開しているのでそれを利用したサードベンダーのアプリもAndroidにはあるようですが、個人的にはちょっと怖いと思うので気をつけましょう。 2014-03-01追記: まだβ版ですが、MacやWindows用のデスクトップアプリがあるのもよいところです。

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