書評:Gene Mapper - full build

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少し前になりますが、『Gene Mapper -core- 』と続けて読みました。

遺伝子工学をソフトウェアエンジニアリングのスキームで扱う世界が描かれています。ITエンジニアであればニヤリとする場面が多く登場します。特に最後の主人公の行動はオープンソースなどの動きと照らせばその行動の価値もすぐにピンと来ます。この部分が『Gene Mapper -core- 』の醍醐味であり魅力でした。が、一方で読者を選ぶことも確かで、一般の方には理解しづらい部分でしょう。

今回の『Gene Mapper -full build- 』では編集者の方の目が入り、そういう読者を選ぶ部分が修正されて読みやすくなっています。新たな登場人物も登場しストーリーの展開も多少強引であった部分が補完されているように思います。

そういう意味では同じストーリーですが、ITエンジニアの方でKindleなどで読む方は『Gene Mapper -core- 』をまずお勧めします。ITにそれほど詳しくないという方や書籍で読むという方は『Gene Mapper -full build- 』をお勧めします。どちらかを読んで気に入った方は、もう一方も試してみてください。

わたしは両方Kindleで読みましたが、楽しめましたよ。

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