ABARTH 500試乗
アバルト500の試乗に行ってきました。
今年になって、シートがファブリック、エアコンがマニュアルになり随分と手が出やすくなって気になっていたのでした。FIAT500のちょっと可愛いルックスに、ワンサイズ大きなエンジンをさらに凶悪なドッカンターボで武装した正にサソリって感じでした。
アバルト500は5MTのみ。剛性感が高くかっちり決まるシフトは運転していてシフトチェンジが楽しくなります。エンジン自体は1.4リッターでこの車体にしては十分なトルクですが、ターボは4000回転以上から強烈に体感できます。つい高回転まで回してターボの美味しいところを、シフトチェンジでうまく決めると気持ちよいです。スポーツモードにすると、さらに強烈な加速を体感できます。
車体自体はFIAT500から補強されているようで、ちょっとした段差やコーナーでも剛性が高いのが分かります。直進性は高く、FIAT500より安定しています。コーナーではフロントのサスペンションが見事で、ブレーキングで沈み込んで切り返した時の接地感や追従性はさすがです。ガチガチのVWともまた違った感覚です。
ついでに拡張キットの「エッセエッセキット」を組み込んで、セミオートマのアバルト595も試乗させてもらいました。 FIAT500のセミオートマとは雲泥の差で、ほとんどシフトチェンジのショックもなくスムーズです。
また、MTの時感じた左足のスペースの無さも気になりません。オートモードを切って、パドルで積極的に操作していくとなんともこれはこれで楽しい。サスペンションもKONI製で500の標準のものよりむしろ柔らかい、それでいてコーナーでのロールはきちんと押さえ込まれてる。正にGT的な使い方に向いていそうです。
これは本気で悩む。 アバルト500に「レコードモンツァ・デュアルモード・エキゾーストシステム」を付けて硬派に乗ってもよい。さらにエッセエッセを付けてパワーアップ。だったら595でいいじゃないか? エアコンも革シートもついてきてお徳感が高い。しかし、やっぱMTのほうがいいな......と延々と妄想は終わらない。