Draft - テキスト志向の文書作成サービス
Draftという新しいサービスを見つけた。
オンラインでドキュメントを書くためのサービスだ。まだ立ち上がったばかりだが、この手のものが大好物のわたしは早速Subscriptionを申し込んだ。
グッと来たのは、そのインターフェイス。iOSにDraftsというアプリがあるが、インターフェイスを雰囲気も近い感じだ。白とグレーでモノトーンの落ち着いた色使いで、とってもクールだ。ドキュメント作成時にはメニューはどは小さくまとまり執筆に集中できる今時のエディタの流行もきちんと取り入れている。「保存」という機能はなく自動保存されているので、ドキュメントの保管に気を使う必要はない。
そして変にリッチな機能が嫌いなわたしに刺さったのが、テキスト指向であること。ドキュメントにはMarkdown記法が使える。わたしにはWorkなんかよりよほど使いやすい。ローカルにあるプレーンテキストやMarkdown記法で記述したドキュメントをアップロードすることも可能となってる。Markdown記法では画像も扱えるが、DraftではFlickrのような画像サービスと連携できる。画像一覧から選択した画像を取り込みMarkdown記法で埋め込んでくれる。
一見非常にシンプルながら、エクスポートでは Dropbox, Google Drive, Evernoteなどクラウドサービスもサポートしており意外に多彩である。
そして共同執筆。 オンラインで編集可能なドキュメントをシェアでき、複数メンバーで一つのドキュメントを執筆することも可能となっている。そのためにドキュメントにコメントをつける機能もサポートされている。
バージョン管理も共同執筆には必要だ。 ドキュメントに「Draft」マークをつけることでバージョンが保管されるようだ。以前にバージョンに戻ることもできるし、バージョン間の比較機能もついているので、別の執筆者がどこをどう編集したか簡単にわかるようになっている。
面白い機能としては、「ASK A PRO」と言う機能がある。 これは有料の機能だが、$4/15分か$8/45分で文章作成をプロの執筆家が助けてくれるというもの。もちろん日本語はサポートしていないのでそうそう使う機会はないと思うが、英語で論文とかになると「お金で解決しちゃえ」ってのもアリだと思った。
雰囲気としては、Macの統合執筆ソフト Ulysses IIIと機能的には同じである。Draftの"Document"は、Ulysses IIIの"Sheet"に該当しほぼ同じことができる。Ulysses IIIは複数の"Sheet"から一つの文書を作成することができるので長文作成に向いている。Draftの”Document"はあくまでそれで完結しているので、10ページ程度を文書を複数人でオンラインで練るのによいだろう。
いずれにしても展開が楽しみなサービスだ。 今 Subscriptionを開始すればいろいろ特典があるようだ。テキスト指向の方は是非どうぞ。
ちなみにこの記事もDraftで作成してHTMLにエクスポートして作成した。
追記 (2013-05-12 21:50) Publishの機能を忘れていました。設定によりDraftから直接WordPress, Blogger, Tumblr, Twitterなどにドキュメントを公開できます。