Journal of Espanol - Toledo
トレドに行ってきました。
もう、さすが世界遺産です。圧巻です。
タホ川が輪のようになっている深い溪谷にそびえる高台に街が作られています。
昔は防衛のためには絶好の地形だったのでしょう。紀元前200年頃にはこのような街に なっていて、ローマの支配下に入ったそうです。その後西ゴート王国、モーロ人の支配、 カスティーリャ王国と時代と共に支配は変わりますが長年城塞都市として栄えており、 川のない側の城壁は修復を重ねてずっと残ったようです。
ヒサグラの旧門から入って歩いて行くと古いものと比較的新しい城壁が複雑に入り 組んでいるのがわかります。当時はさぞ立派な街だったのだろうと思います。 1561年にフェリペ2世がマドリッドに遷都。国同士の関係が安定してきて、 城塞都市の必要性が薄れたということでしょう。
そのまま街が冬眠してたかのような雰囲気を感じることができます。
カテドラルをはじめとして見事な教会や城が街にそびえ立っていますが、 至る所で2000年に及ぶ歴史の中でユダヤ教、キリスト教、イスラム教の文化が 複雑に混じり合い、また時代の移り変わりに伴う様式の変化も混じって、 街全体が他では見られない空気をまとっています。
防衛のためか、街並みは複雑に入り組んでいて、5分歩くと確実に迷います。 ただ街は城壁か川に囲まれているので、歩いていればいつかは街の端に着きます。 勇気を持って迷ってみましょう。思わぬカフェやバルに出くわすかも。
二日目、タホ川の外に出てぐるっと街の外を川に沿って歩いて見ました。苦行です、ちょっ とした山に登った感じ。けれど、街の南側にパラドールという四つ星ホテルがあり、ここ のカフェからトレドの街を一望できます。夜景だともっと美しかっただろうと思います。 溪谷を見下ろしながら歩いていると、細かく入り組んだ街並みと巨石でできた崖を交互に 見ることに。こういったおおっざっぱな景観をあまり見たことのがないせいか、あまりの 巨大さに眩暈がしました。
今回はゆったり一泊二日目の旅でした。トレドだけゆっくり見るような贅沢な旅はもうな かなかできないだろな。