Happy 40th Birthday, Mac
2日過ぎてしまいましたが、今年 2024年1月24日はMacが誕生してから40周年という日でした。
Mac誕生の日
気付いたのは、ファイルダウンロード中です。
Macではファイルをダウンロードする際に拡張子が .download
という一時ファイルを作成します。
このファイルの作成日がすべて「1984年1月24日 17:00」となります。 これは初代のMac (当時は"Macintosh"と呼ばれていましたが)を発売した日です。
この一時ファイルはダウンロードが完了すると消えてしまうので気付かない人も多いと思いますが、 こんなところにも初代Macintoshへのリスペクトを潜ませているというのはAppleらしいですね。
"For the rest of us"
初代Macの広告を見ると、"Introducing Macintosh. For the rest of us." とタイトルされています。 今見ても初代Macintoshの筐体の美しさは素晴らしいですね。
"For the rest of us" とは「私たち以外の人のために」と訳すようですが、ここでの "us"とは 「Macintoshの開発者たち」、つまり「コンピューターの専門家である私たち以外の人に」向けた コンピュータであることを謳った広告でした。
Apple IIを1977年に発売したAppleは、タンディラジオシャック社、コモドール社などと共に 「パーソナルコンピューター」という市場を開拓しリードして企業ではありましたが、 当時1981年に発売されたIBM PCにシェアをどんどん奪われている状況でした。
そんな状況で専門家ではなくとも使いこなせる「GUI」を引っさげて登場させたのがMacintoshでした。 コマントプロンプトしか提供しない専門家である「私たち」しか使いこなせないIBM PCでなく、 「残りの」あなた達が使うべきはMacintoshというメッセージは強烈でしたし、これ以降パーソナル・ コンピューターの概念が変わったようにも思います。
当時、$1,565(当時のレートで37万円程度)のIBM PCと比べると、Macintosh 128Kの$2,495(当時のレートで約60万) という価格は「私たち」にはなかなか手が届かない価格でしたが。
そんなMacで私が一番使用するアプリがiTerm2で、この記事もVimで書いているとは皮肉なものです。