人造人間キカイダー

カテゴリー:  Entertainment タグ:  kikaider
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6年ほど前の 「 キカイダーREBOOT 」という映画がハワイで人気だったという話がありましたが、 たまたま人造人間キカイダーをリメイク?した漫画を見つけたので読んでみました。

漫画「キカイダー02」

テレビ判の「人造人間キカイダー」を新解釈で再構成したような内容で、ストーリーの大筋は似ているものの大幅にアレンジ されていました。テレビ版ではヒロインだった光明寺ミツコの視点で描かれており、環境問題も取り入れて大きな構想で描き始めたのだと思います。作画はカッコよく表紙だけでも読みたくなります。

ただ、調べてみると2000年から連載が始まり、連載誌の休刊などの事情で掲載誌が転々として休んだ時期も多かったようです。 そのためか、特に後半はダイジェストのようにストーリーが切り取られている印象で、はっきり言って何を語っているかわからないうちに終わってしまいます。残念な作品です。

テレビ版キカイダー

最終巻まで読んで「あれ、オリジナルってどうだっけな?」とAmazonのPrime Videoで最終話を見てみました。

この後のシリーズ「キカイダー01」では、敵の首領ギルの脳みそ入りのハカイダーが新たな敵として現れます。 その辺りの状況も描かれていたのかなと思ったのですが、意外にあっさりハッピーエンドでした。

ギルを倒した後、光明寺博士一家がスイスに移住する中、キカイダーであるジローはミツコに黙って一人日本に残ります。^[一家が旅立っていく空港が成田でなく東京国際空港であることに時代を感じました。] 不完全な良心回路に打ち勝つために修行の旅に出るのです。

「いや、良心回路完成させてやれよ、光明寺博士! 何ロボットに修行させてんだ! 修行したって回路は完成しないって教えてやれよ!」って子供ながらに思っていたのを思い出しました。

キカイダーのサイドカー

テレビ版のキカイダーを見て改めて思ったのが、サイドカーのかっこよさです。

ずっと撮影用に制作したものだと思っていたのですが、それにしては元のバイクがわからないほど改造されています。

調べてみると1970年の川崎重工が「未来車」として発表したワンオフのバイクに 石ノ森章太郎が惚れ込んで借りて劇中で使用していたらしいです。 展示モデルなので、実用性よりかっこよさ優先だったのでしょう。 かなり全長が長く運転姿勢も強い前傾でキカイダーの乗っている姿を見ても後輪近くに膝を載せています。市販車の改造では確かにあそこまでカッコ良くなりませんね。

撮影ではかなり手荒いシーンも多く、後半は車体に傷が多く入っていました。放映終了後に返却されたけれど解体されたそうです。モーターショーモデルだったため他に作られておらず量産もされなかったので、今では幻のサイドカーです。

川崎重工がよく貸し出しましたよね?

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