Folding Text

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愛用しているMac OS X上のテキストエディタ WriteRoomはフルスクリーンを以前からサポートしたシンプルなエディタで人気でしたが、フルスクリーンをOS X自体がサポートしWriteRoomもそれに準拠したことで大きなアドバンテージではなくなり、その後Markdown記法をサポートした多くのエディタが安価に登場したことで、若干存在が薄れていました。

一方タスク管理をサポートしたTaskPaperはEmacsのOrg-Modeなどに似た強力なツールで、それをシンプルなテキストフォーマットで実現していしまう当たりが作者であるJesseのセンスの良さです。タスク管理だけでなく、アウトラインプロセッサーとして利用していた方も多いと思いますが、基本はタスク管理なんでエディタとしてみると余計な機能や欲しい機能がなかったり一長一短でした。

そこでJesseが作り上げたのが、FoldingText です。

FoldingText はまさに両者のいいとこ取りで、WriteRoomの完全な後継に出来るでしょう。記法はTaskPaperに準じた独自のものですが、HTMLに落とせるのでMarkdown記法でないからとがっかりする事はありません。ブログの記事にも利用できます。

以下は、FoldingText で新しいテキストファイルを開いたときの画面にちょっと修正を加えたものです。 サンプル的にテキストを入れておいてくれているのですね。 これを見るとわかりますが、# で章や節を、 -で箇条書きを書く事ができます。# は連続してタイプすると章から節という具合にレベルが変わります。-はタブやスペースでインデントすることでネストすることができます。

最初 # 記号でレベルを下げて行ったとき、テキストがインデントしないんで「ダセーっ」って思ってしまったんですが、こうして見てみるとテキストをインデントするより #記号を整列させて示したほうが文章のレベルがわかりやすいことに気づきます。やっぱり、こういうところがセンスいいんですよね。

そしてその名の通り、この#で設定した章や節などのレベルごとに文章を折り畳んだり、開いたり、フォーカスしている部分だけ表示したりすることができます。これは本当に便利で、長い文章を書いているとき色んなものが目に入ってしまうより、書いている文章だけを表示してくれることで驚くほど集中することができます。

Jesseらしい簡潔にして高機能と言う他のアプリも見習うべきエディタです。 TaskPaperはまだ継続して開発されるでしょうが、WriteRoomはこちらに移行すると思います。さ、買いましょう。

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